2012/11/21
『ホスピスとは耳を傾けることである(シシリー・ソンダース)』
とても参考になる文章がありましたので、紹介させていただきます。
こうした姿勢を大切にしたいと思いましたね。
医療機関におけるモンスター・ペイシェントの存在がクローズアップされるにつれて、サービスとホスピタリティの違いが言われるようになってきました。
シシリー・ソンダース(1918-2005)は、ホスピス運動(終末期のホスピス・ケアの普及を啓蒙する運動)の活動家として知られていますが、医療分野におけるホスピタリティ・マインドを大切にしていました。
“サービス”は、ラテン語のセルヴィタスを語源とし、「奴隷」や「仕える」という意味を表すことばです。これに対して、“ホスピタリティ”は、ラテン語のホスペスが語源であり「客人の保護者」と言った言葉から派生しています。それが英語のhospital(病院)、hotel(ホテル)、hospice(ホスピス)と色々な言葉に発展したようです。これらの言葉には、「最大限の努力で訪れる人を扱わなければならない」という考え方が根底にあります。
そして、このサービスとホスピタリティの決定的な違いは、ホスピタリティという言葉が、患者という存在に振り回されるのではなく、一緒に働く他者の存在や患者の人間性を尊重しているという点です。
歯科医院に訪問した際に、ホスピタリティ・マインドに溢れる方々と接する度に感謝の気持ちが湧いてきます。いつもありがとうございます。
解説・川島愛美
2012/10/25


