2012/05/02
この道を行けば3
三島の白鳥インプラントセンターを後にして、いよいよ箱根に入ります。海抜約25mの三島から、箱根峠の最高点 標高約900mまでを延々と登っていきます。
三島から箱根を越えて小田原までは約40kmの行程、箱根越えのみだと30km程度です。平地で30kmなら1時間強で走れる距離ですが、今回箱根を越えるのにかかった時間は約3時間。
実際は、半分である15kmの登りに2時間半かかっているので、時速に換算すると6km程度。人間の歩く早さが時速4kmほどですから、せいぜい早歩きぐらいということになります。
ということで、とにかくいつまで登っても、どこまで登っても登り、というのがこの箱根でした。次のカーブを曲がったら下りかな、あの先で終わりかな、という想いも虚しく、淡い期待と深い失望の繰り返しでしたね。あまりにきつかったので早い段階で心は折れて、何度も自転車を押しながら歩いたのでした。
三月の箱根はまだ雪もちらほら残り、息も白くなるほどの寒さでした。それでも登っているうちはまだ良かったのですが、下りは風を受けるのでさらに体温が下がります。
下り用のジャケットは持っていなかったので、途中「道の駅」でもらった新聞紙をウェアの下に入れ込みます。これで前方からの風を受けることができ、かなり体温低下を防ぐことができるのです。自転車雑誌にもよく載っている、ウェアがない時の緊急的な対処法です。
なんとか下りも無事に降りることが出来、ようやく小田原まで到着しました。それでも東京まではまだ90km。
この時点で時間は夕方の5時です。
東京には果たして何時に着けるのやら・・・つづく