2012/03/23
静岡県口腔インプラント研究会30周年記念
2012.03.20静岡市の研修会場にて、静岡口腔インプラント研究会に参加してきました。私も理事を務めさせていただいているこの研究会も、今年で30年を迎えます。
30周年記念になる今回は、特別講演にチタンのエイジングについて堀紀雄先生のお話。
数年前に発表されたUCLA小川先生らによる研究でのチタンの劣化について、その対処法のトピックなど非常に分かりやすくお話しいただけました。受講された先生方の関心が高かった表れか、質疑応答も活発でした。
教育講演では副会長の白鳥先生と石川先生からのお話でした。
白鳥先生は「安心、安全なインプラント治療」という演題で、主に基礎的な話が中心でした。外科手技やポジション、また診療時の姿勢など非常に参考になることも多かったです。
もう一つの教育講演は石川先生による「インプラント治療における矯正治療の有効性」。歯周病等で歯が動いてしまい適正な位置でない場合、すぐにインプラントを行うのではなく、準備をしたうえで、まずは矯正治療を行うことが非常に有効であるというお話でした。
審美性だけでなく、特に清掃性が上がるので、治療後のメインテナンスにも非常に有効だと感じました。
今回は夕方からの懇親会にも参加させていただきました。
その中で会長の蒔田先生が
「若い先生たちへの(技術や知識の)無償の継承が自分たちの今後の責任である」というお話しをされていました。
どうしても自分本位に物事を考えてしまいますが、とても大事な言葉と印象に残りましたね。