2021/04/16
こんにちは、院長の長谷川です。 今回は久しぶりに仕事の話です。 先日、「咬筋ボツリヌス療法」セミナーに参加してきました。 歯を失う原因の上位は歯周病とカリエスですが、3番目が「力」と言われています。 「力」とは、主に夜間の歯ぎしりや食いしばりなど習癖により起こる問題で、 軽度であれば歯が欠けたり詰め物が取れるなどの症状が、 重度になると自分自身の力で歯が割れてしまうこともあります。 特に昨年後半からは、新型コロナウイルスからの生活全般への影響によるストレスもあり、 歯ぎしりを始めとした「力」によるトラブルを起こしている患者さんが 非常に増えているように感じています。 「咬筋ボツリヌス療法」は、そうした「力」の主要筋である咬筋に作用し、 その筋力や緊張を抑制することが出来ます。 具体的にはボツリヌス菌外毒素であるボツリヌスキトシンを咬筋に注射することで、 咬筋の力を弱めます。それにより咬合力をコントロールして、力によるリスクを 減じていく治療法となります。また歯科だけでなく医科領域でも広く応用されています。 ※ボツリヌスキトシンはタンパク質なので、リスクは殆どありません。 今後は既存の治療法に、この「咬筋ボツリヌス療法」も併用して、 歯の保存を第一の目的として診療していきたいと考えています。 気になる方はお気軽にスタッフまでお声掛けください。![]()